著者
吉田怜平 中屋敷かほる 坂東忠秋
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.529-530, 2011-03-02

今日、湘南地域をはじめとする数々の地域で暴走族による騒音や迷惑運転の被害が数多く報告されている。 私は画像処理というアプローチから道路上のオートバイの走行パターンを検出し、そのパターンが暴走及び迷惑行為であるか否かを判定し、警察などの機関に即座に連絡する事で迷惑行為の抑止、及び張り込み調査などの効率化に役立てるのではないかと思い、本研究に着手した。 暴走族の出現が多い夜間に、ヘッドライトの動きから道路上のオートバイ検出、多数台並行走行の検出、蛇行運転の検出などを行い、正常走行パターンと比較することで暴走行為を検出するシステムを開発した。
著者
山崎 直人 中屋敷 かほる 坂東 忠秋
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.311-312, 2017-03-16

本研究は画像処理によってテニスボールの追跡を行い、打点の位置やボールコースの確認を行うことを目的とする。ウィンブルドンなどで使用される「ホークアイ」と呼ばれるシステムがあるが、これは高速、高精細カメラを多数使用したシステムで、コートの状態や照明も最良の環境である。これに対して、本研究ではスマートホンのカメラを使用し、一般的な屋外のコートで撮影を行う。追跡の方法として、OpenCVを用いてボールの色情報を利用した追跡を行う。その際、天候だけでなく背景の映り込みによってボールの色が大きく変化してしまうことが判った。このため、初期設定段階で、1.ボール切り出し、2.色分布抽出、3.色分布を使った追跡を行い、追跡できなくなったフレームで再度1〜3を繰り返すことによって複数の色分布を抽出した。この複数の色分布を使って、ボール追跡を行ったところ、高精度で追跡できることが判った。
著者
竹内 理 レ ・モアルダミエン 坂東 忠秋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.1680-1694, 2003-07-15
参考文献数
15
被引用文献数
2

高速アクセス網の普及にともない,高品質なストリームデータの有料配信サービスが注目されてきている.このサービスの実用化には,高い配信能力,配信品質の保証機能,既存の市販ストリームサーバとの機能互換性のすべてを兼ね備えたストリームサーバが必要である.本研究では,上記ストリームサーバの実現を目指し,外付けI/Oエンジン方式と呼ぶストリームサーバの構成方式を新規に提案する.外付けI/Oエンジン方式では,市販のストリームサーバと専用OS搭載サーバを連動させることで,上記要件を同時に充足するストリームサーバを少ない開発工数で実現する.さらに,Darwinストリームサーバと,HiTactix(著者らが開発したストリームサーバ向け専用OS)を搭載したサーバを実際に連動させ,外付けI/Oエンジン方式の定量的な評価を行った.評価の結果,外付けI/Oエンジン方式を用いることで,サーバに9K行程度のコードを追加するだけで,機能互換性を維持しながらも,HiTactixが提供する配信性能を保持するストリームサーバが実現できること等が明らかになった.With broadband networks expansion, charged streaming services of highquality stream data are likely to become common. In order toefficiently implement such services, streaming servers providing highdata throughput performance, mechanisms to ensure streaming qualityand compatibility with existing streaming servers are desirable.In this paper, we propose the external I/O engine architecture, whichimplements a streaming server as described above using both aconventional streaming server running on a general-purpose OS and anI/O engine server implemented over a special-purpose OS. With thiscombination, we can lower the necessary coding amount in order toimplement the services provided. We implemented the server using theDarwin Streaming Server and HiTactix I/O engine server and evaluatedthe performances. We confirmed that the modified server can achieveHiTactix I/O performances without losing compatibility, with only 9Klines of code added.
著者
平岡 良成 坂東 忠秋 福永 泰 平沢 宏太郎 迫田 行介 中西 宏明 馬場 敬信
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.27, no.12, pp.1218-1228, 1986-12-15

記述性の高いレジスタ転送言語をソースとしてビットパターン形式のマイクロプログラムを生成するためのマシン独立なコード生成方式を開発した.従来高記述性をうたったマイクロプログラム開発システムの多くは 汎用性が乏しいか レジスタ間のデータ転送径路が複数存在するような大型の商用機を対象としていないため実用性に問題があった.これに対して本方式ではユーザが記述した「マシン定義」と呼ばれる マシンのハードウェア構成の記述を参照しながら処理が行われるため汎用性が高い.またユーザは実行したいデータ転送の転送元レジスタと転送先レジスタさえ記述すれば システムが自動的に転送径路を探索するため記述性も良い.さらに マシン内に複数のデータ転送径路がある場合も マイクロ命令間のフィールド競合の起こらないビットパターンをバックトラックを行いながら探索するため 複雑な構造を有する大型の商用機にも適用できる.なお本方式を組み込んだマイクロプログラムトランスレータMARTRANは 現在10種類以上のプロセッサのマイクロプログラム開発に実用されており 開発工数の低減に大きく貢献している.