著者
山崎 高哉
出版者
教育哲学会
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.94, pp.137-139, 2006-11-10 (Released:2009-09-04)

本書は、著者が大学院生時代から今日に至るまで追究されてきた二つのテーマ、「二〇世紀初頭ドイツにおける科学的教育学の形成過程に関する研究」と「現代教育への人間学的アプローチ」のうち、主に前者の研究成果をまとめて公刊されたものである。しかし、言うまでもなく、この二つのテーマは著者の中で緊密に結び合わされており、本書にも後者の研究成果が随所で生かされ、また第三部「付論」には、その研究成果の一つが収載されている。なお、本書は「現代……」と銘打っているが、著者自身も断っているように、「二〇世紀初頭……」と言い換えた方が内容と合致しているように思われる。
著者
山崎 高哉
出版者
教育哲学会
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.86, pp.17-29, 2002-11-10 (Released:2009-09-04)

私は二〇〇二年の五月、初めて中国を訪れた。思いがけなく北京師範大学教育学院の教育政策・法律研究所所長の勞凱声教授及び同学院の教育学系主任石中英教授、それに北京大学教育学院副院長陳學飛教授から講演の依頼を受けたからである。日中国交正常化三〇周年という記念すべき年に伝統と権威のある両大学から招かれたことを光栄に思い、喜んでご招待に応じることにした。依頼された講演のテーマは「今日の日本における教育改革の基本方針」と「二〇世紀日本の教育哲学」の二つであった。なお、通訳は私の指導学生で、中国からの留学生楊奕さん (京都大学大学院教育学研究科博士後期課程三回生) にお願いすることにした。