著者
山方 優子 田中 佑樹 平田 岳史
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.61, 2014

海洋環境において海水に含まれる鉄は非常に微量であるため、本研究では、鉄濃度情報に代えて鉄の同位体比情報(56-Fe/54-Fe, 57-Fe/54-Fe)を用いることで海洋生物の鉄代謝効率および海洋環境中の生物学的鉄循環に関する知見を引き出す。陸上動植物中では、栄養段階に応じて鉄同位体比が系統的に変化する(Walczyk and Blanckenburg,2002,2005)のに対し、海洋生物では、陸上生物と比較して大きく変化しないことが報告されている(Jong et al., 2007; Bergquist and Boyle, 2006; Walczyk and Blanckenburg, 2002)。そこで本研究では、これまでに測定されてこなかった高栄養段階に位置し、かつ鉄の局所的な酸化・還元の影響を受けない遠洋性の生物から鉄安定同位体比を分析した。分析対象とした試料は、カズハゴンドウ、マカジキ、ビンナガ、メバチの血液、筋肉、肝臓である。本発表では、分析結果を発表する。