- 著者
-
立石 欣也
吉越 恆
山本 晴彦
岩谷 潔
金子 奈々恵
山本 実則
原田 陽子
- 出版者
- 日本時間学会
- 雑誌
- 時間学研究 (ISSN:18820093)
- 巻号頁・発行日
- vol.2, pp.19-28, 2012 (Released:2017-02-28)
本研究では、2004年に世界遺産に登録された和歌山県の「熊野参詣道」を対象として、小型で安価な焦電型人感センサを用いて、観光客の動態を分析した。人感センサは、観光名所である大門坂および険しい山岳ルートに位置する円座石に設置した。調査は、2010年4月23日から2011年6月16日に実施した。実測値との比較を行い、人感センサによるカウント値を補正した値を、通過人数とした。大門坂は円座石に比べ、通過人数が多く、大型観光バス等を利用して、気軽に世界遺産の雰囲気を楽しむ観光客が多いことが分かった。このように、人感センサは小型で安価であるため、多数の設置が可能であり、地域的な観光客の動態の把握が可能である。