著者
笹井 五月 木下 武志 山本 紀輝 長 篤志
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.62, 2015

デッサン教育は美術・デザイン教育において重要視されており、デザイン分野では主に静物デッサンが制作課題とされている。本研究では、アイマークレコーダを用いたデッサン制作時の視覚探索を行い、学習経験の長い場合と短い場合の視線行動にどのような差や特徴があるのか調べることを目的とする。これまでのデッサン教育は教育者の主観や経験則に頼って行われてきたが、視線行動の差や特徴を明らかにすることにより、科学的根拠に基づいた教育を可能にすることが期待できる。デッサンの学習経験の長さが異なる計5名を実験参加者とし、3時間の視線行動を記録した。その結果、学習経験の差によって視線の範囲や、視線の行き来の頻度に違いが見られた。