著者
中山 雄希 井山 裕文 山舘 順
出版者
サレジオ工業高等専門学校
雑誌
サレジオ工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:18812538)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.121-123, 2008

We attemped the mutual theme on the human and the science studies throuth the component analysis of old Japanese coins about the sample of 9 Kan-ei Tsuhous. The analysis presents defferent contain percentage Cu from producing district Asio, Asakusa, Takatsu.
著者
山舘 順
出版者
サレジオ工業高等専門学校
雑誌
サレジオ工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:18812538)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.125-132, 2008

本稿では幕末の伊予宇和島藩で蒸気機関改良に成功し、洋学者村田蔵六のもとで蒸気船航海をおこなったからくり師前原功山(1812-94)をとりあげ、維新後明治五-六年における彼の大阪滞在期の足跡を追い、その西洋風大型鏡製造の過程とこの間の人脈を探る。主に人物誌的側面、特に彼の後援者であった矢野安芸三郎(生没年未詳)との関係を軸に観察し、鏡製造の一応の成功にもかかわらず功山が宇和島帰郷、帰農することとなった背景である資本力の不足を指摘、また功山の長男喜作の大阪造幣寮勤務の状況から、彼ら独学による技術修得のからくり師が近代的工業技術の前に次第に前時代的性格を深めていく実例を提示することで、その過渡的性格を浮き彫りにしたい。
著者
山舘 順
出版者
サレジオ工業高等専門学校
雑誌
サレジオ工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:18812538)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.111-115, 2007

本稿では筆者の経験において地歴教育の課程中特に学生にとって具体的なイメージを描くことの困難なシベリアの地誌(本稿では広義の意味でこの言葉を使用する。即ち自然、風土にはじまり考古、歴史、民族から、現在における政治、経済、文化状況までを含めて用いる。)を素材とした授業案を提示し、どのようにして過去の筆者の現地踏査経験を教育活動に生かすことができるかを探りたい。筆者の現地踏査は2005年8月下旬、イルクーツク市より列車でバイカル湖岸を東進し、ブリヤート共和国首都であるウラン=ウデ市に数日滞在したにすぎないが、上記諸点に関して現地のラマ教がロシア人と先住のブリャートモンゴル系の人々との融和にあるていどの役割を果たしているのではないか?という自分なりの問題意識をもって接し、その感想も含めて旅行の経験を人文社会系各科目の教授法に生かす方法を試みたものである。ただし、筆者の担当科目が現代社会(1年次)、歴史(2年次)、経済学(4-5年次)と多岐にわたり、各科目のいずれも本稿のような主題学習と多少とも関連性をもつため1単位時間分といった時間的を特に設けず、科目に応じて以下に例示した授業案から適宜取捨選択することができるものと考える。また以下各節の〇内番号は便宜上のものであり、必ずしもこの番号順どうりの授業展開を行う必要はない。