- 著者
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藤井 つかさ
荻野 敏
山邉 えり
- 出版者
- 一般社団法人 日本アレルギー学会
- 雑誌
- アレルギー (ISSN:00214884)
- 巻号頁・発行日
- vol.55, no.12, pp.1543-1550, 2006
- 被引用文献数
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3
【目的】スギ・ヒノキ花粉飛散量が大きく異なる3年間において,Web siteにアクセスした花粉症患者の症状・セルフケアなど,どのような項目で相違がみられるかを検討する.【方法】2003年・2004年・2005年の2月1日から4月30日までの3カ月間,B薬品株式会社のWeb siteによるアンケート調査を行った.【結果】初期療法の施行率は花粉飛散量と関連し,多い年は高率であり,少ない年は低率であった.前年との症状の比較では,飛散量が症状の重さに関係する成績が得られた.特に花粉飛散後期(3月15日〜4月30日)では「鼻閉」・「眼のかゆみ・涙」・「不眠」の症状において飛散量との間に明確な関連がみられた.セルフケアに関しては,外出に関連した項目と飛散量との間に関連がみられた.【結語】Web siteを用いたアンケート調査はインターネットにアクセスできる患者という限定した調査ではあるが,花粉症患者の動向調査においては極めて意義があると思われた.