著者
土屋 雄大 柳沢 佳奈子 中村 未来 岡 泰道
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会研究発表会要旨集
巻号頁・発行日
vol.23, pp.95-95, 2010

東京都区部では合流式下水道の敷設率が高く,降水時に未処理汚水が公共水域に放流されている.その結果,公共水域の水質汚染は深刻化しており,それは,東京都の歴史的・文化的に貴重な史跡である江戸城の濠においても例外ではない.そのため,江戸城外苑濠(内濠)では水質改善を目指し,過去幾度も水質調査が行われてきた.しかしながら,江戸城外濠(以下,「外濠」)においては,未だに十分な対策が施されていないのが現状である.本研究では,こうした外濠の水環境改善を目指し,水質改善の適切な手法を見出すことを目的とする.ここではその端緒として,水質改善を進める上で基礎となる水質調査をおこなった。その結果では、外濠は富栄養化の特徴を有しているなどの考察が得られた。