著者
西奥 剛 岡元 邦彰 筑波 隆幸
出版者
長崎国際大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

関節リウマチにおいて発現増加するCD147が、破骨細胞のポドソームを介したアクチンリング形成を亢進させるという仮説について検討を行った。破骨細胞の分化において、CD147の発現は有意に増加し、細胞膜に局在していた。破骨細胞においてポドソームマーカーの発現とアクチンリングの形成を確認し、CD147はアクチンリングと共局在していた。アクチンリングによるシーリングに関与しているMT1-MMPの発現について検討し、破骨細胞において発現増加が見られた。しかし、CD147とMT1-MMTとの相互作用は確認できなかった。破骨細胞において発現増加するCD147はポドソームの形成に関与している可能性が示された。