著者
朴 永泰 伊藤 淳 岡野 昇三
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.115-118, 2014-10-20 (Released:2016-02-06)
参考文献数
11

8才の雑種のウサギが全身の鱗屑,脱毛,両側眼球突出,呼吸困難を主訴に来院した。各種検査により,縦隔領域には胸腺腫の発症が疑われ,全身の皮膚は腫瘍随伴症による脂腺炎の発症と診断された。飼い主は皮膚症状に対する治療のみを希望されたため,犬の脂腺炎治療を参考にシクロスポリンを中心とした対症療法を行ったところ,2カ月後,胸腺腫のサイズ縮小が認められ,眼球突出,呼吸困難は改善された。ウサギの胸腺腫に対しては,外科療法,放射線療法,化学療法が選択されるが,本症例はシクロスポリンを中心とした投薬によって胸腺腫を縮小させる可能性を示した。
著者
朴 永泰 岡野 昇三
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.329-332, 2016-06-20 (Released:2016-07-20)
参考文献数
13

20頭の雌犬に卵巣子宮摘出術を行った.犬は術式によって腹腔鏡下卵巣子宮摘出群10頭,開腹下卵巣子宮摘出群10頭に分けられ,術前,術後3時間,6時間,術後1,3,5日の血中CRP,IL-6,総白血球数及び手術時間を測定し,それぞれ比較した.血中CRP,IL-6濃度及び総白血球数は腹腔鏡群が開腹群と比べ,術後1日目に有意に低い値を示した.手術時間は両群間に有意差を認めなかった.本実験結果より,腹腔鏡下卵巣子宮摘出術は開腹術と比べ,術後の炎症が軽度であり,より低侵襲である可能性が示唆された.