- 著者
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岡﨑 陽海斗
大坂 祐樹
古谷 英孝
山下 耕平
星野 雅洋
- 出版者
- 一般社団法人日本理学療法学会連合
- 雑誌
- 理学療法学 (ISSN:02893770)
- 巻号頁・発行日
- vol.50, no.3, pp.61-68, 2023-06-20 (Released:2023-06-20)
- 参考文献数
- 56
【目的】腰椎固定術後患者の術前体幹筋量が患者報告アウトカム(Patient Reported Outcome:以下,PRO)の予測要因になるかを検討した。【方法】腰椎変性疾患に対して腰椎固定術を施行した86名を対象とした(平均年齢70.8歳)。術前の体幹筋量,骨格筋量指数(Skeletal Muscle Mass Index:以下,SMI)は,生体インピーダンス分析より算出した。統計解析は,術後のPROを予測する要因を検討するため重回帰分析を行った。従属変数は術後6か月のOswestry Disability Index(以下,術後ODI),腰痛Visual Analogue Scale(以下,術後VAS)とした。独立変数は,従属変数との単回帰分析において有意水準を満たした変数とした。【結果】重回帰分析の結果,術後ODIの要因として,体幹筋量,固定椎間数が抽出された。術後VASの要因として,Body Mass Index(BMI),体幹筋量,固定椎間数が抽出された。【結論】術後ODIや術後VASには,サルコペニアの指標であるSMIではなく体幹筋量が予測要因になる。