著者
岩本 孝太 坂本 雅弥 岩城 昴琉 黒木 太司
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J105-C, no.3, pp.81-86, 2022-03-01

農業人口の高齢化に伴いスマート農業システムの概念が提唱されており,高齢農業者が手探りで土中農作物を収穫している現状にあっては,新しい土中生育農作物探知機の導入が望まれている.とりわけ土中で収穫されたタケノコは酸化などによるえぐみが無く,生の状態で食することができることから市場では高額で取引される.そこで本論では低価格で実現可能な土中タケノコ探知機の試作を目的として,タケノコの実,皮,及びタケノコ農園の土壌の複素誘電率をUHF帯で測定し,その結果をもとに共振型電極を用いて地表から5 cm程度に生育するタケノコの探知を理論・実験両面から検討することによりその可能性を示した.