著者
岩崎 久雄 鈴木 康夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播
巻号頁・発行日
vol.95, no.5, pp.21-28, 1995-04-20
被引用文献数
7

CPW給電矩形パッチからなる片面アンテナと矩形パッチを重ね合わせた両面アンテナの入力インピーダンスと指向性を、誘電体基板の幅をパラメータとして明らかにした。また、2素子アレーアンテナを設計・試作し、入力インピーダンスと指向性を測定し、アレーアンテナの特性を実験的に明らかにした。片面・両面パッチアンテナの人力インピーダンスは、基板幅Wを短くするほど入力インピーダンスの抵抗成分は低下した。また、VSWRが2以下となる帯域幅は片面・両面アンテナとも約1.7%で従来のパッチの帯域幅と同等であった。水平面内で無指向な指向性なる基板幅Wは0.2〜0.3λ程度で、双方向な指向性となる基板幅Wは0.8λ以上であることが分かった。アレーについても、同様な結果が得られた。
著者
関根 秀一 前田 忠彦 岩崎 久雄 鈴木 康夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会秋季大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1994, no.1, 1994-09-26

携帯無線機に用いるアンテナの一つとして、バラン付きスリーブアンテナが提案されている。このアンテナは、他のアンテナに比べ設置された置体上に高周波電流をあまり流さないといった長所を有している反面、パランの取り付けが容易ではなく、しかも強い強度を持たせることが必要になるという実装上の欠点も併せ持っている。そこで本論では、上記のパランのかわりに、筐体の表面にチョーク回路を構成する方法を提案し、その有効性を実験によって検討したので報告する。