著者
土井 龍大 岩根 陵 杉本 学
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第38回ケモインフォマティクス討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.40-41, 2015 (Released:2015-10-01)
参考文献数
1

我々のグループで開発した 分子形状解析手法の効率向上について検討した。はじめに解析のための複数のプログラムを統率プログラムによって実行することで解析の自動 化を図った。次に、プローブを配置する範囲を分子近辺のみに絞ることで計算コストの削減を行った。水分子を例としてテストを行ったところ 計算数を4分の1程度まで減らすことに成功し、大きな分子に関しても比較的低コストで解析することが可能となった。この結果を受け、手法 の有効性を示すことを目的とし、生物学的等価体の解析を行った。ターゲット分子とイオンプローブとの相互作用領域もとに類似性の定量化を行った。
著者
小杉 侑誠 岩根 陵 杉本 学
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第38回ケモインフォマティクス討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.88-89, 2015 (Released:2015-10-01)
参考文献数
9

薬理作用を持つ植物由来の分子に関する電子状態計算を行い、電子状態データベースを作成した。このデータベース作成に関する要素技術を開発し、プログラムとして実装した。作成したデータベースから抽出した分子群の電子的類似性を検討するため、新たな電子的記述子を設定した。選択したいくつかの分子群について電子的類似性を評価し、開発したデータベースと利活用ツールの有用性および問題点を議論する。
著者
井手尾 俊宏 岩根 陵 杉本 学
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第38回ケモインフォマティクス討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.126-127, 2015 (Released:2015-10-01)
参考文献数
1

計算化学の発展に伴い、様々な化学物質の電子状態情報を容易に得られるように なった。しかし、それらのデータを効率的に活用するためには、多くの計算結果を集積・整理し、必要なデータに焦点を当てて探索できる必要 がある。そこで本研究では、計算結果を集積・整理する機能を備えたデータベースを構築し、さらに分子に関する概念情報を集積するためのシ ステムを実装した。また、登録された分子のうち、抗ガン剤や発ガン性物質などの「ガン」に関連するものについて、UV/visスペクトルやIRスペクトル、バンドギャップなどの8種類の数値から算出した量子化学的類似度を使用してクラスター解析を行い、分子 の性質による分類を試みた。クラスタリングの結果、8種全ての指標を使用するよりも、IRスペクトルと振動数スペクトル、励起エネルギースペクトル、軌道エネルギースペクトルの4つの指標を使用した場合の方が、抗ガン剤と発ガン性物質を含んだ分子群から発ガン性物質を抽出する精度が高い という結果が得られた。