著者
岳本 秀人 工藤 謙 丸山 記美雄 三浦 宏 笠原 篤
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E (ISSN:18806066)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.274-285, 2006 (Released:2006-03-30)
参考文献数
13

日本で初めてのアスファルト舗装の大規模機械化施工が行われたのは1953年に開通した北海道の国道36号札幌~千歳間 34.5 km であった.本報告では,この区間(通称:弾丸道路)が施工されるに至った経緯や,当時の最新技術として,また寒冷地対策工として用いられた各種工法,材料について解説している.また,この50年を経過した舗装体から現位置試験や供試体の採取を行い,性状,支持力や強度,組成分などの観点から,その劣化の程度を評価した.その結果,構造的に小規模な破壊を呈している箇所や材料の劣化傾向が見受けられたが,現在の規格を満足する性状も多く,今でも供用に耐えられていることが確認された.
著者
安倍 隆二 岳本 秀人 久保 宏 平尾 利文
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
舗装工学論文集
巻号頁・発行日
vol.10, pp.119-126, 2005

本論文では, ブリスタリング現象が発生した新千歳空港の現場条件から, 室内試験によるブリスタリング現象を再現し, その現象が発生する要因を検討した. 検討結果として, ブリスタリング現象はアスファルト舗装の空隙率や試験温度に影響されることが検証できた. また, 対策工法として実施した表層に改質II型のアスファルトを適用したことや1層の施工厚を増す対策工法の効果等も併せて報告するものである.