- 著者
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太幡 敬洋
峯 信一郎
飯田 武
岸川 博文
田中 良哉
- 出版者
- 一般財団法人 日本消化器病学会
- 雑誌
- 日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
- 巻号頁・発行日
- vol.103, no.1, pp.23-29, 2006 (Released:2006-01-12)
- 参考文献数
- 21
- 被引用文献数
-
3
症例は多飲歴を有する47歳の男性.腰痛,全身倦怠感を主訴に当院受診.肝機能障害および炎症反応を認め,経過中DICを併発した.MRIにて第2, 3腰椎に化膿巣と両側腸腰筋に波及した膿瘍形成が認められ,血液培養で黄色ブドウ球菌を検出した.化膿性脊椎炎と腸腰筋膿瘍と診断.抗生剤投与による保存的治療法で軽快した.肝硬変では,まれに化膿性脊椎炎,腸腰筋膿瘍の合併例を認めることがあり貴重な症例と考えられた.