著者
嶋田 邦昭 松本 安英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.119, pp.79-84, 2010-07-01

IT投資全体の7割もの費用が投入されているといわれるアプリケーション/運用保守コストを削減するためには,時間を要しているインシデント管理の障害原因の迅速な特定が重要である.従来の重要語抽出と決定木の機械学習を用いた障害原因推定手法では,エラーメッセージが過去事例に記述されていない場合には特定率や特定精度が低いという課題がある.そこで,障害原因切り分けの証拠情報を正規化して入力し事例にタグとして付加することにより,障害原因の特定率と特定精度を高める手法を提案する.実際にアプリケーションの保守を行う現場のインシデントで評価した結果,特定率が63%に向上した.