著者
瀧野 修 元田 敏活 川崎 隆二
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.385-386, 1996-09-04

インターネット上で、電子メールや、データベースアクセスや情報掲示板など、情報共有作業を支援するアプリケーションの事例が多く報告されている。これらの作業は、開始から終了までの間に他の作業者との情報交換や協調を行う必要がないよう実装されている。このような実装のアプリケーションを個人作業支援アプリケーション(個人用AP)と呼ぶ事にする。個人用APは小規模な業務支援を対象としている。一方インターネット上で広域の業務支援システムを構築するためには、ワークフロー管理機能が有効である。そこで個人用APを逐次的に連結し、ワークフロー管理を行う構成法を明確にする必要がある。 本研究では、個人用APを逐次的に連結したワークフローを対象とする。本研究の前提を次に示す。(1)ユーザがWWWのブラウザから実行できる複数サーバ上に分散した個人用APのURLは既知とする。(2)ワークフローは有限の条件分岐パターンが業務実行前に確定した定型的なものとする。本論文では、まずワークフロー処理系の構成について議論する。次にこれの試作によって判明した問題点について考察する。