著者
川崎市コンビナート安全対策委員会
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.40-46, 1982

<p><tt><b>1980年9月25日,午前2時54分,千葉県中部を震源地とする震度4の地震が発生した.この地震により川崎市内のある事業所の150k<i>l</i>重油タンク1基が座屈し,当該破口部分より,重油約11・5klが防油堤内に流出する事例があった.また,隣接の同型タンク1基も,わずかに座屈していたことが,事後調査の結果発見された.原因は,ドレンノズル付近の側板下方が,同ピットのコンクリートリングで局部的に支持されていたため,応力集中による高い応力の発生と,側板下部外面が,腐食により著しく減肉して</b></tt><tt><b>いたところに,地震による衝撃力を受け,座屈・破口に至ったものと推定した. </b></tt></p>