著者
則末 泰博 竹内 宗之 川村 篤 京極 都 宮庄 拓 片岡 惇 伊東 幸恵 藤谷 茂樹
出版者
公益社団法人地域医療振興協会(地域医療研究所)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

COVID-19による呼吸不全患者など、死腔増加や肺組織の炎症により吸気努力が強い場合、人工呼吸器からの送気が2回連続でトリガーされてしまう「二段呼吸」が頻回に発生してしまう傾向がある。「従圧式」は設定された圧を吸気中に保つモード、「従量式」は設定された換気量を吸気中に肺に送る呼吸器モードであり、欧米では従量式が頻用されている。本研究では、「強い吸気努力により二段呼吸が一定の頻度で発生する条件下では、従圧式に比べて従量式による呼吸管理の方が一回換気量と経肺圧、さらに呼吸仕事が大きく、従って肺傷害と横隔膜傷害の度合いが強い」という仮説を動物実験で証明することを目的とする