著者
石川 精一 苗床 江理 川村 誠二 山口 理香 樋口 雅之 小嶋 勉 大和 康博 高橋 正規
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 = Journal of the Food Hygienics Society of Japan (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.87-94, 2004-04-25
参考文献数
14
被引用文献数
1 5

北九州市域に流通している食品116種類715検体について,160種類の農薬の残留実態調査を行った.食品55種類204検体から0.002~22 mg/kgの濃度範囲で60種類の農薬が検出された.食品衛生法による残留基準値が設定されていない農薬の検出割合は,国産品が27.8%,輸入品が33.0%であった.検出率が高かった農薬は,国産品ではイプロジオン>ジコホール>ジエトフェンカルブ>プロシミドン>クロルフェナピルなどで,輸入品では総臭素およびベノミルをはじめ,クロルピリホス>ジコホール>フェンバレレート>シペルメトリン>ジメトエートなどであった.輸入果実類や輸入冷凍食品類,輸入加工食品類から農薬が検出されやすい傾向にあった.