著者
川瀬 実咲 吉岡 恒生
出版者
愛知教育大学教育臨床総合センター
雑誌
愛知教育大学教育臨床総合センター紀要 (ISSN:21860475)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.81-87, 2011-02

2007年度より特別支援教育がスタートし,障害をもつ児童・生徒に対して生涯に渡っての支援が求められている。また, 2009 年度の保育所保育指針の改定により,保育所児童保育要録の送付が義務づけられる等,就学前と就学後の連携を目指した取り組みが始まってきている。本研究は,保育園・幼稚園等から特別支援学級,特別支援学校への移行期を筆者が約1年に渡って縦断的に観察を行う事で,中,重度の知的な発達の遅れを伴う発達障害児にとっての必要な移行支援について検討していくものである。今回は,第一報として保育園での観察記録,就学直後の記録をもとに現時点での考察を①保育園と学校の連携②各事例の観察記録から見えてくること③保育士からの話④学校外の様子への配慮の4点から行った。