著者
川瀬 綾子 西尾 純子 村上 泰子 北 克一 「マルチメディアと図書館」研究グループ
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.140-150, 2017-07-01 (Released:2017-09-20)

2020年度以降に予定されている新学習指導要領の導入を軸として,初等中等教育をめぐる状況は「主体的・対話的で深い学び(いわゆるアクティブ・ラーニング)」,「カリキュラム・マネジメント」の提唱を中心としながら大きく変化しようとしている。また,授業内等でのデジタル教科書の活用の検討もされている。こうした中で,教育の情報化時代の「チームとしての学校」と学校図書館の役割,機能を改めて考察する。
著者
川瀬 綾子 北 克一
雑誌
情報学 (ISSN:13494511)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.75-85, 2018

TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)が公立図書館の運営を担い5年が経過した。そして、2017年4月1日に、JR延岡駅前に建設中の複合商業施設「エンクロス」内に図書室(仮称:蔵書2万冊程度)が開室予定であった。しかし、新市長は「エンクロス」委託運営の費用対効果費を検討のため、「エンクロス」オープンの延期を表明した。一方、市議会では関連条例改正案が否決、市長は「エンクロス」事業継続要請を受け入れた。本稿では「序章:延岡駅前図書室(仮称)の開館延期騒動」において、この「エンクロス」開館中止/続行問題を整理する。そして、2017年4月13日に第6の「ツタヤ図書館」ともいえる「図書空間」(蔵書2万冊程度)が、JR延岡駅前の複合施設「エンクロス」内にオープンした。「エンクロス」は、「市民活動でまちの中心に、にぎわいを創る」を基本コンセプトに据えた複合施設である。この施設全般の企画・運営をCCCが担っている。本稿では、この「エンクロス」内に設けられた「図書空間」の特徴について、過去の5館の「ツタヤ図書館」と運営コンセプトにおいて大きく異なる点につき論じる。
著者
川瀬 綾子 森 美由紀 北 克一
雑誌
情報学 (ISSN:13494511)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.82-92, 2016

Amazon.comの日本法人であるアマゾン・ジャパンでは、ECサイト上で独自の分類体系により様々な商品をカテゴライズし、販売を行っている。そして、その売上は国内の電子商取引では最大手となっている。一方、日本のリアル書店チェーンとして最大手であるCCCは蔦屋書店で培ってきた「独自の分類体系(ライフスタイル分類)」を基に、武雄市図書館や海老名市立中央図書館等の分類体系を構築し、運営にあたっている。本稿では、この2件の分類区分を比較し、その差異を考察する。
著者
村上 泰子 米谷 優子 川瀬 綾子 北 克一
雑誌
情報学 (ISSN:13494511)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.94-100, 2015

日本図書館協会分類委員会により、『日本十進分類法新訂10版』が2014年12月発行された。1995年8月の『日本十進分類法新訂9版』の刊行以降、概ね20年ぶりの日本十進分類法の改訂である。今後の日本図書館界の主題組織化を担う『日本十進分類法新訂10版』のうち、本稿では、「6類産業」について、検討を進めた。