著者
工藤 好騎 久保 宏
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学工学部研究報告 (ISSN:02865262)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1-12, 2006-02-20

本研究では,まず寒冷地における各地点の気象データを用い,近年の気象傾向を踏まえたうえで,寒冷地の道路舗装構造の設計に必要な理論最大凍結深さの推定で要する凍結指数の計算を行った.次に,現在の設計基準として適用されている置換え深さに対して,安全性や合理性があったかの確認を行い,新たな設計基準に対しての再計算をして,北海道における適切な舗装構成の提案を行った.この研究から,近年の傾向としては約10〜15年間隔で比較的寒い冬期となっていることから,設計期間が現在の10年設計から20年程度の期間に見直す必要がある.また,実際に凍上被害があった地点の設計基準値から現在実施されている値の見直しも必要であることが明らかになった.