著者
市村 典久
出版者
名古屋大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2020-09-11

Taurine up-regulated1 (TUG1)は複数の癌種で制御異常を認める長鎖非翻訳RNAであるが、口腔癌における機能は不明な点が多い。研究代表者はTUG1が口腔癌組織で高発現を認めること、TUG1のknock downにより癌細胞の増殖・遊走能が著しく減少することを既に確認しており、TUG1が口腔癌の発生・進展において、ゲノムとエピゲノムを繋ぐKey moleculeであると考えた。本研究は、動物実験や臨床検体による詳細な解析を加えることで、口腔癌に対するTUG1の抗腫瘍効果を明らかにし、新規治療法の開発へと繋げることを目的とする。