著者
大島 洋志 松本 雄二 市橋 学 柿原 宏
出版者
Japan Society of Engineering Geology
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.123-130, 2001-06-10 (Released:2010-02-23)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

南九州には特殊地質のシラスが広域に分布している. このシラス地帯に新幹線を建設する場合, 地下水面下のトンネルの設計・施工法が大きな課題となる. ここではこの課題に対して, 路線選定段階, トンネルの設計段階ならびに施工段階で払った3つの対策, すなわち縦断線形での配慮, 透水性路盤の採用, 切羽の自立性を確保するためのウェルポイントによる地下水位低下工法の採用, について記述する.