著者
大島 洋志 松本 雄二 市橋 学 柿原 宏
出版者
Japan Society of Engineering Geology
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.123-130, 2001-06-10 (Released:2010-02-23)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

南九州には特殊地質のシラスが広域に分布している. このシラス地帯に新幹線を建設する場合, 地下水面下のトンネルの設計・施工法が大きな課題となる. ここではこの課題に対して, 路線選定段階, トンネルの設計段階ならびに施工段階で払った3つの対策, すなわち縦断線形での配慮, 透水性路盤の採用, 切羽の自立性を確保するためのウェルポイントによる地下水位低下工法の採用, について記述する.
著者
石橋 康久 松本 雄二郎
出版者
The Japanese Society for Medical Mycology
雑誌
真菌と真菌症 (ISSN:05830516)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.188-192, 1985-09-20 (Released:2009-12-18)
参考文献数
13

わが国における角膜真菌症について検討するため1983年1月より12月までに角膜真菌症と診断された症例の有無, およびそれらがどのように診断, 治療されているかなどについてアンケート調査を行なった. 対象は昭和59年2月現在で日本眼科学会の専門医制度の研修施設に認定されている619施設である.1. 回答は344施設 (55.6%) より得られた344施設のうち症例のあったものが97施設 (28.2%) で合計176症例であった. これらの日本における分布を示した.2. 角膜真菌症と診断された176例のうち角膜実質の鏡検によるものが12.5%, 培養によるものが13.1%, 鏡検および培養によるものが21.0%, 経過および治療などによるものが53.4%であった.3. 治療に用いられた薬剤はピマリシンが最も多く82.4%であり, 次いでアムホテリシンB32.4%, 5-FC12.5%であった. その他ミコナゾール, ナイスタチン, ケトコナゾール, クロトリマゾールが少数使われていた.4. 診断については88.1%が難しい. 7.6%が容易であると答えた. 治療については難しいが93.3%であり, 容易であるが3.2%であった. 眼科用の抗真菌剤の必要性についてはほとんどが必要であると回答した.