著者
布柴 達男
出版者
国際基督教大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

非変異発がん物質Benzeneの代謝物、hydroquinone(HQ)の染色体分配異常に伴うヘテロ接合性喪失(LOH)誘発性を確認した。HQがtubulinとの相互作用を介し紡錘体形成におけるtubulin重合/解離のバランスを乱すことやHog1-Swe1 morphogenesis checkpointを活性化することから、それらの性質がLOH誘発に寄与すると考えられた。また様々な線エネルギー付与(LET)のイオンビームが相同組換えに起因するLOHを誘発することを確認した。