著者
平川 千宏
出版者
山梨英和大学
雑誌
山梨英和短期大学紀要 (ISSN:02862360)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.92-77, 2002-03-01

戦後の日本社会で、1960年代から始まった市民運動、住民運動は、今日ではNPO、NGOの活動とも重なりつつ、社会的に大きな役割を果たしている。これらの運動のなかから膨大な資料が生み出されてきているが、その資料の収集、提供、保存の状況はどうなっているのだろうか。その状況を概観した上で、この分野における公立機関の役割、特に公立図書館、国立図書館の果たすべき役割について論じ、あわせて実践と研究を進めるための関係者のネットワークが必要であることを提起する。