- 著者
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中村 亮一
平澤 貴宏
田中 昌也
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.99, no.402, pp.19-24, 1999-10-28
- 被引用文献数
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本稿では、近年のデータ系トラヒックの急増に応える、高処理能力のマルチプロセッサATM交換システムの呼処理分散方式について述べる。具体的には、マルチプロセッサ上の「入出分離型呼処理モデル」と「交換OS/上位APL分離型呼処理モデル」の2種類の分散方式について、性能や保守性など様々な面から比較・評価を行う。分散方法の優劣は、適用先のネットワークの特性に依存し、性能や品質に優れている前者は安定期のネットワークに適しており、需用(トラヒック量)の変動やソフトウェア処理量増に耐久性の高い後者は、発展期のネットワークに適している。