著者
平田 貴子
出版者
川崎医療短期大学
雑誌
川崎医療短期大学紀要 (ISSN:02873028)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.47-51, 2007

現在,共働き家庭や働く女性,母子・父子家庭の増加,地域環境の変化,学校週五日制の導入などに件い,学童保育の需要が高まっている.それは,帰宅途中の子どもの誘拐や殺傷事件が報じられ,放課後の子どもの生活が安全で且つ安心な場にとの要求,また,学校が競争的な環境が強まっているがゆえに,学童保育を子どもの人間的な発達を求める機会と場として望む親も増え,質の高い保育ニーズが求められている.しかし,1997年6月に学童保育が「放課後児童健全育成事業]として法制化されかにもかかわらず,具体的な施設の最低基準等が明記されず,また,学童保育指導員の資格や専門性が不明確である.そこで,学童保育の課題を明らかにするにあたって,本校では,わが国における学童保育の歴史を整理した.