著者
髙橋 晃介 阿保 純一 貞安 一廣 谷口 皆人 平野 満隆 髙山 剛 山下 秀幸
出版者
日本水産工学会
雑誌
日本水産工学会誌 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.209-215, 2016 (Released:2016-09-01)
参考文献数
20
被引用文献数
3

The squid jigging fisheries consume a large amount of fuel for illumination by using conventional metal halide lamps( MH), which reduce a profit due to the rise in fuel price. Light emitting diode( LED) lamps have been proposed as a way to achieve energy savings in jigging fisheries. We compared the catch performance of squid jigging vessels that use either the MH or the LED lamps. For comparison, we adjusted the number of the MH lamps to have the same irradiance of the LED. We investigated irradiance and its distribution around vessels for both the LED and the MH lamps at the port and also by a numerical simulation. Both methods showed the equivalent irradiance distribution. CPUE of operations using LED was 91% of the CPUE of operations when number of MH lamps were reduced to have a same irradiance at the sea-surface where 50 m away from the wheelhouse of the vessel. When MH lamps were reduced to have not only irradiance but also its distribution around the vessel, CPUE of using LED was 93% of CPUE using MH.
著者
平野 満
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

西尾市岩瀬文庫に調査に赴き、小野蘭山門人の山本亡羊の『百品考』を調査した。また、蘭山以後の本草学の一例として、渋江長伯の物産研究を「渋江長伯の本草学研究―物産学の視点から―」として論文化した。さらに、これまでに入手した本草学関係の資料の書誌をデータ化し、本草学通史のなかでの小野蘭山本草学の意義を考察する手段として活用可能にする準備を開始した。この作業は継続中である。
著者
平野 満
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究の目的は、採薬記を集成して資料集として提供するための基礎的研究にあった、主として諸写本の書誌的調査により関連史料を援用した。年度内の成果は以下である。1.小野蘭山の採薬記のうち、『常野採薬記』『甲駿豆相採薬記』の諸写本を書誌的調査と蘭山の『日記』によって検討し、成立事情と転写系統を明らかにした。(研究発表1)2.蘭山の採薬記のうち、『遊毛記』『紀州採薬記』『駿州勢州採薬記』『上州妙義山武州三峯山採薬記』について,1.と同様に、その転写系統を明らかにした。また、蘭山に同行した門人による採薬記,宮地維則『常毛採品目録附常毛物産目録』・『藤子南紀採薬志稿』三谷笙州『信州駒ヶ岳採薬記』についても触れた。また、『藤子南紀採薬志稿』の著者「藤子」が江戸金助町住の医師加藤玄亭であることを明らかにした。(研究発表2)1.2.の検討から蘭山「採薬記」の転写本は山本読書室の蔵本が底本となって流布した事実を確認できた、山本読書室は近世後期の本草挙の情報発信源であったことが判明した。3.蘭山門人山本亡羊読書室の採薬の年表を作成して、いかに山本読書室が採薬を重んじたかをみた。(研究発表3,原稿提出済み)4.山本読書室の採薬記について、所在の確認と書誌的な調査により転写関係を明らかにした。5.近世から明治期にいたる間に成立した「採薬記」すべての(仮)所在目録を作成した。適時、増補改定が必要であることはいうまでもない。