著者
平野 重雄 堺 英男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
公開研究会・講演会技術と社会の関連を巡って : 技術史から経営戦略まで : 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.119-122, 2007-12-01

In case a design builds monochrome, it is a process which materializes what monochrome is built how. The subject outline and attainment target of machine design and exercise are fully utilizing the knowledge of the basic subject of mechanical engineering, and creating a machine and parts. At this lecture, an understanding of a design process, the statement of principles of a design, the embodiment of a design, design calculation, drawing, etc. are learned about the design of the machine product currently used for training (creative) of the problem solution capability as a designer of a machine. In the 1st report, it carried out to what should be made now, the machine design education of the next machine element designing method center of describing the lesson form of machine design and exercise has been improved, and consideration about new machine design and exercise education was performed from the viewpoint of the production of a design=thing.
著者
岩田 亮 平野 重雄
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.3-10, 2009-03-01
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

設計におけるアイデアは手描き(スケッチ)によって創出されるといっても過言ではない.この考え方を仮に肯定するならば,設計者に要求される能力とは,思考しながら線を引ける能力である.定規や二次元・三次元CAD などポインティングデバイスを介して線を引いている時,手描きに比べ,人の頭脳が働いていないことは感覚的にわかる.考えながら線を引く作業を大局的に捉えれば,工業的な判断力と思考力を培う助けとなる. 一方,三次元CAD の利便性も顕著なことは事実であり,利用しない理由は見つからない.そこで,三次元CAD を設計ツールとして,アイデアを具現化する際の手描きの重要性について考察した. 本論では,1)CAD の有用性とほころび,2)手描きの利便性,3)図面としての手描きの文化,4)直感的な線と色が創りだす独創性,5)教育における基礎とツールの連関について述べる.
著者
平野 重雄
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.32, no.Supplement, pp.31-36, 1998 (Released:2010-08-25)
参考文献数
10

機械設計製図教育は, 設計-ものづくりという工学の本質を, 最も直接的に教える教科であり, 工学教育全体にとっても極めて重要である.ここで, 特に大切なのは, 機械設計製図教育の全体を通して, 学生に総合化のための解析能力の育成, ものを思考し創造する能力の育成, もう一つは設計思考を伝達する手段のひとつである製図においては, 製品 (装置) を構成する各機構の要点を正確に捉える能力とものの形状を認識して的確に表現する能力の向上を図る教育をしなければならない.この研究においては, いわゆる座学 (講義) ではなく体験教育である設計製図として, 図形認識能力の向上を意図した教育システムについて検討した.その内容は, 部品図を基に組立図を効率よく設計製図するために, 立体図と分解立体図を用いて設計思考を行う.そして, 分解立体図により構成部品の要素の内容や機能を把握するという教育である.提出された図面の評価と理解度の調査結果を分析したところ, 組立図を設計製図する際に, 対象製品の立体図と分解立体図を描き種々の検討を行うことの学習成果が顕著であることが分かり, その有用性が確かめられた.