著者
庄司 慎 盛岡 実 横関 康祐 今本 啓一
出版者
一般社団法人 セメント協会
雑誌
セメント・コンクリート論文集
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.215-221, 2016
被引用文献数
1

<p>セメントペーストを強制的に炭酸化し、加熱に伴う変化を検討した。封緘養生したセメントペーストは400℃以上に加熱すると水酸化カルシウムが分解し、0.1μm程度の空隙が増加した。一方、強制炭酸化養生を施したセメントペーストは600℃まで加熱しても相組成の変化や空隙構造に大きな変化は見られなかった。700℃に加熱すると、0.01μm程度の空隙が増加した。また、水硬性に乏しく炭酸化に活性が高いγ-C<sub>2</sub>Sを結合材の一部として使用したところ、加熱後の空隙量は減少した。</p>