著者
庄司 翼
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

植物由来の天然物は古来より医薬、嗜好品、染料として利用されてきた。特に、12,000種類余の構造が知られるアルカロイドは、多くの有用生理活性物質を含んでいる。我々は、低ニコチンタバコ品種に利用されてきた遺伝子座にERF型転写因子が存在することを解明した。この転写因子はインドールアルカロイド合成のマスター遺伝子ORCA3と高い相同性を示す。マスター遺伝子を利用した次世代代謝工学が期待される。