著者
後藤 隆洋 小池 正人 柴田 昌宏
出版者
甲子園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

植物化学物質の中で効果の期待できる赤ワインポリフェノールのレスベラトロール(RSV)に限定して、その影響を老化促進マウスP10(SAMP10)の神経細胞と肝細胞及びラットの培養神経細胞(PC12細胞)で解析した。RSV投与で老齢SAMP10の神経細胞の変性度が減少したが、肝細胞でより明確な細胞老化/変性の改善効果がみられた。培養細胞での直接作用で、RSVがミトコンドリアとオートファジー(自食作用)を活性化することにより細胞寿命の延長に貢献することが示唆された。