著者
恒川 里子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. CVIM, [コンピュータビジョンとイメージメディア] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.36, pp.177-184, 2001-05-10

現在、画像検索に関する研究が盛んに行われているが望ましい成果が得られていないのが現状である。そこで、本研究では「計算機は人間の認識活動を代行するもの」という観点から、画像データ管理者を代行して、計算機が誰にでも理解されやすいキーワードを付加するシステムを作成した。対象となる画像はディジタル風景画像に限定した。その理由は、対象を狭めて実験をしやすくするため、また、風景画の検索はその利便性から特に価値があるからである。本研究では画像中の色と垂直線と領域に注目することで、画像の(1)色構成、(2)情景の時間帯と空模様、(3)緑植物の有無、(4)遠景か近景か、(5)人工物の頻度を特徴として抽出することができた。そして、その特徴をキーワードとして検索システムを作成した。