著者
落合 のり子 山下 一也 阪本 功 濵村 美和子 福澤 陽一郎 橋本 由里 松岡 文子 恩田 晴夫 Noriko OCHIAI Kazuya YAMASHITA Isao SAKAMOTO Miwako HAMAMURA Yoichiro FUKUZAWA Yuri HASHIMOTO Ayako MATSUOKA Haruo ONDA
雑誌
島根県立大学短期大学部出雲キャンパス研究紀要 (ISSN:18824382)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.39-45, 2010-09-30

大学における健全な室内環境の確保を目的として、講義室利用時の空気中の二酸化炭素濃度を測定し、対策を検討した。在室人数が80人の講義中に、空調換気扇を作動させた状態で測定した結果、45分後に二酸化炭素濃度は1、100ppmとなり基準値(1、000ppm)を超え、換気不十分であった。対策として、非空調時の講義中は、必ず換気扇を作動させ、空気の取り入れ口として、少しだけ窓やドアを開けておく。冷暖房時には換気扇を空調換気方式に切替え、休憩時間や昼休みには、積極的に窓とドアを開け自然換気を行う。恒久的には、機械換気の能力を高める対策や講義室内の空気を対流させるなど、総合的な空気環境設計が必要である。