著者
斎藤 亮司 藍澤 宏 北島 千寿
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画論文集 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-6, 2001-12-07
被引用文献数
4

住民各人の価値観のもと、日常の生活・生産活動を通じ、目にしている集落環境に対する認識状況や評価の特徴や捉えるため、被験者にインスタントカメラを渡し、集落内の中で「大切なものと」と「みっともないもの」の双方を撮影してもらった。評価対象物と被験者との関係から以下の様な集落環境整備の課題とその方向性が求められた。住民各人の視点からプラス評価だけでなくマイナス評価についても把握することは、集落環境の現状を捉える有効な手段となり、適切な維持・保全が求められている具体的な環境要素を抽出できた。今後は、環境整備活動において多世代の住民の意見や考えを取り入れる機会を設けることが必要であることを明らかにした。