著者
新井 宗一郎 伊藤 彰教
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿 画像電子学会第300回研究会講演予稿 (ISSN:02853957)
巻号頁・発行日
pp.315-318, 2022 (Released:2023-03-31)

本研究では『アイカツ!』作品における登場キャラクターに付随する効果音を分析し,キャラクターや音の対象ごとの Diegesis の傾向等を分類することを目的として研究を実施した.アニメ版『アイカツ!』内の 5シーン 24 個の効果音を用いた印象評価実験を実施し,Diegesis の判断の妥当性を確認した.ゲーム版に認められる,サウンドインタラクションと考えられる音や機械に連動した音については、非現実的に聞こえる音でも Diegetic として判断する可能性が示唆された.さらに,同じ意味内容や意図意図が想定できる音でも,登場人物の状況によって Diegesis の判断は変化し,その時々に適した解釈が無意識のうちに行なわれていることが明らかになった.