著者
新井 敦子
雑誌
史論
巻号頁・発行日
vol.9, pp.645-659, 1961
著者
新井 敦子
出版者
東京女子大学
雑誌
史論 = Historica (ISSN:03864022)
巻号頁・発行日
no.9, pp.645-659, 1961-11
著者
土谷 敏雄 新井 敦
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:18842127)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1028, pp.181-191, 1981-04-01

バイオガラスの化学的耐久性と生体組織との結合機構がHenchにより研究された. これらのガラス中に含まれたNa<sub>2</sub>O, CaO, SiO<sub>2</sub>とP<sub>2</sub>O<sub>5</sub>成分はバイオガラスの必須成分と見なされる. しかし, Henchによって研究されたこれらのバイオガラスは, 埋入後時間とともに機械的強度が減少するという重大な欠点を持つため, まだ実用化されでいない.<br>この実験において新成分としてAl<sub>2</sub>O<sub>3</sub>とB<sub>2</sub>O<sub>3</sub>を含むNa<sub>2</sub>O-CaO-SiO<sub>2</sub>-P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>-Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>シリーズ, Na<sub>2</sub>O-CaO-SiO<sub>2</sub>-P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>-B<sub>2</sub>O<sub>3</sub>シリーズ, Na<sub>2</sub>O-CaO-SiO<sub>2</sub>-P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>-B<sub>2</sub>O<sub>3</sub>-Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>シリーズのガラスの化学的耐久性とビッカース硬度を研究した. これらのガラス中に含まれたAl<sub>2</sub>O<sub>3</sub>とB<sub>2</sub>O<sub>3</sub>は, 化学的耐久性と機械的強度を増加すると期待される. 化学的耐久性はpH=1.0, pH=3.0, pH=5.0のHCl溶液で測定した.<br>幾つかの興味ある結果がビッカース硬度において得られた. Xシリーズガラスのビッカース硬度はSiO<sub>2</sub>の増加とともに増加した. EとFシリーズガラスのビッカース硬度は, B<sub>2</sub>O<sub>3</sub>/P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>が1に等しいmol%比で極大を示し, (B<sub>2</sub>O<sub>3</sub>+Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>)/P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>が2に等しいmol%比で極大を示した.<br>これらの性質は組成との関連で決定した.<br>これらの性質の測定から, E 15, A 20, A 30のバイオガラスがHench (45 S 5) ガラスより良いことが示された.