著者
新垣 理恵子
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

自己免疫疾患の多くは加齢に伴って発症し、特に閉経期以降の女性優位に発症することから、自己免疫疾患発症には性ホルモンの影響が多大であると考えられる。女性患者の割合が最も多いシェーグレン症候群(SS)モデルマウスの標的臓器(唾液腺)では卵巣摘出により、唾液腺上皮のアポトーシスおよびTh17細胞の増加が認められ、卵巣未摘出群に比較して病態が悪化していた。さらに免疫不全マウスを利用したリンパ球移入によるSS再構築においてもレシピエントの卵巣摘出がSS発症に重要であることを明らかにした。