著者
新居田 亨 大塚 進一
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.173-180, 1995-01-15 (Released:2009-11-12)
参考文献数
12

規則形状を有する種々の凝集粒子の沈降速度を, シリコンオイルを満たした円筒容器内で測定した.沈降速度に対する壁効果は一次式で補正した.規則形状凝集粒子は, 中心球のまわりに, 中心球とは異なった直径の, 1個~14個の球を, 多面体の頂点になるように, あるいは他の方法で配置したものであり, 11種以上の形状を持っている.モデル凝集粒子の動力学的形状係数は, 周囲の粒子による中心粒子表面の被覆率, 中心粒径に対する周囲粒子径の比, 周囲粒子数および中心粒子に対する凝集粒子の投影面積比などを用い相関された.この中で被覆率による相関は, 種々の形式の凝集粒子に対して最も広い適用範囲を示し, 動力学的形状係数を4%以下の精度で相関できた.