著者
新藤 武弘
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1992

カリフォルニア大学バークレー校美術史学部制作の『明代絵画と絵画作品デ-ダベース』の提供を受け、データの補充に協力、それをもとに明清画に止まらず、宋元に遡る広範な研究を行なった。平成4年10月、上海で開催された四王国際学術研討会で「四王与黄公望」、無錫で開催された倪〓之生平与藝術国際学会で「関干倪〓像」を発表し、平成5年5月、美術史学会全国大会で研究発表「書斎図考-元代文人の理想郷-」を行ない、平成6年12月には同学会東支部会例会で「石涛についての新知見」を発表。メトロポリタン美術館前東洋部長アルフリダ・マーク女史(台湾在住)を招き、所属機関(跡見学園女子大学)と美術史学会支部例会で講演を行なった。これらの研究交流の成果はワープロ版『明清画研究ノート』に掲載し、現在、7号に至っている(添付資料参照)。平成4年春、ネルソン美術館の特別展『薫其昌の世紀』を見学、同東洋部長何恵鑑の論文「薫其昌の藝術における卓越性」、またメトロポリタン美術館東洋部研究員張子寧の「石涛《白描十六尊者》巻と《黄山図》冊」を翻訳、『研究ノート』II,V号に掲載した。平成6年末、北京の中央美術学院・故宮博物院における明清画透析研討会、平成7年3月、上海と湖州で開催された趙孟地〓国際学術研討会に出席、その成果は、現在準備中である。「石涛与《廬山観瀑図》」(『研究ノート』V)は米国美術史家協会年次大会(ニューヨーク大、1994年2月)におけるシンポジウム「石涛《廬山観瀑図》」の関係者に送付したものである。