著者
新谷 敏朗
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.191-192, 2018-03-13

「クロンダイク」はトランプの一人遊びのひとつであり、スート別にエースからキングへの列を完成することが目標である。初期状態では場に長さ1から7までの列が7個あり、それぞれ天の札のみ表向きで,天でない場の札と山札はすべて裏向きでプレイする.山札のめくり方やくずさらいの回数などの規則によっていくつかの変形版がある.今回は,すべての札を表向きの状態でこのゲームをプレイすることにより,理論的な成功可能性を計算した.結果として成功可能性がかなり高いことが明らかになった.また,人間がプレイする場合の指針についても考察を行った。
著者
新谷 敏朗
出版者
福山大学
雑誌
福山大学工学部紀要 (ISSN:0286858X)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.219-226, 2006-12

"Freecell" is a solitaire game with one deck of cards. The game is played with 8 rows of cards, 4 free cells and 4 home cells. It is similar to the game named "Four Companies". The rate of success is expected to nearly 100%. But the theoretical upper limit for the success rate has not been found. In this paper, I show the maximum number of the cards which are able to move from a row to another. Then I use the same algorithm as that for "Superpuzz" to solve the game. By using a program to play a game with the algorithm on personal computers, I confirmed that the rate of Success is greater than 99.97%. The rate of Success for "Four Companies" is estimated to 91.73%, which is rather less than that of "Freecell"
著者
新谷 敏朗
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.203-204, 2015-03-17

トランプの一人遊びを意味するソリティアにはいくつもの種類があるが、その中で台札から始まる列の完成を目的とするものについて、ひとつの仮説を提示する。対象は、「籠城」とその変種である。これらはすべてのカードを表向きにした状態でプレイするので完全情報ゲームである。特定の初期局面を根とするゲーム木を作成することによって解を求めることができる。「籠城」について計算を行ってみた範囲では、場に空の列が3列以上できた場合で解が存在しない場合はなかった。つまり、「空列の個数が3以上になれば、成功可能である」という性質が成り立つのではないかと推測できる。このことは人間がプレイする際に大きな指針となると考えられる。