著者
日下部 俊吾 渡邊 大記 近藤 賢郎 寺岡 文男
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム(MBL) (ISSN:21888817)
巻号頁・発行日
vol.2019-MBL-90, no.17, pp.1-6, 2019-02-25

我々は赤外線で高速列車内の Wi-Fi ネットワークに高速インターネット環境を提供する研究を続けている.列車走行時ハンドオーバにより周期的バーストパケットロスが発生する.そこで我々は 2014 年にバーストパケットロスが Streaming Application に与える影響について調査した.その後様々な環境が大きく変化した.トラフィックが増大し通信端末が多様化した.HTTP2 や QUIC 等の新たなプロトコルが台頭しプロトコル環境が変化した.それにより高速列車での Streaming Applicationに要求される通信品質が高まっている.本稿では高速列車でのハンドオーバを模擬したネットワークを構築し Streaming Application の特性を評価した.プラットフォーム毎に周期的バーストパケットロスのパラメータを変更し脆弱性を検証した.各 Streaming Application のプロトコルの違いや特徴を分析した.周期的バーストパケットロスヘの耐性は向上しており実環境でのハンドオーバの中で十分に QoE を満たす.