著者
日本システムアナリスト協会不条理なコンピュータ研究会
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.571, pp.134-136, 2003-04-07

情報システム部員が情報化による業務の効率向上策を進言しても、上司が改革に逃げ腰で、プロジェクトが中途半端に終わることはよくある。とりわけ収支が問われず、3年ごとの異動で責任の所在があいまいになりがちな官公庁では、無責任なプロジェクトが発生しやすい。人事、財務部門からにらまれるのを恐れたCIO(最高情報責任者)の責任逃れを追う。
著者
日本システムアナリスト協会不条理なコンピュータ研究会
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.599, pp.210-212, 2004-05-03

有力システム・インテグレータA社は、社内システムを刷新した。ところが、要件定義のとりまとめを行うべき部署がその役目を果たさず、開発の進め方などに口を出して、かえってプロジェクトを妨げた。これはインテグレータだからこそ起こりやすい問題だった。プロジェクトを客観的にみて評価・仲裁する第三者が不在になり、問題部署の暴走を止められなかった。
著者
日本システムアナリスト協会不条理なコンピュータ研究会
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.581, pp.176-178, 2003-08-25

かなめとなる情報システム部がプロジェクト遂行の責任を果たさないまま、開発が頓挫した例を示す。ベンダー選定では情実を入り込ませたうえに、甘い見通しのままプロジェクトを進めた。利害関係が複雑な点を見過ごして、要件定義やベンダー管理に手間取った。しかし、ばん回のための手を打たなかった。プロジェクトは破綻し、ベンダーは大赤字で撤退した。