著者
日本集中治療医学会小児集中治療委員会日本小児集中治療連絡協議会COVID-19 ワーキンググループ 日本集中治療医学会小児集中治療委員会
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.177-180, 2022-03-01 (Released:2022-03-15)
参考文献数
11

日本集中治療医学会小児集中治療委員会日本小児集中治療連絡協議会COVID-19ワーキンググループは,新型コロナウイルスの国内流行のいわゆる第5波で,その初期の段階で20 歳未満の患者数が増加していることを把握した。小児科学会との協力体制のもと,小児重症・中等症例発生状況をまとめた。登録症例数は46例。COVID-19肺炎は20例であり,その他の入室理由が過半数を占めた。また,重症症例の診療体制について整理した。
著者
日本集中治療医学会小児集中治療委員会
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.217-225, 2019-05-01 (Released:2019-05-01)
参考文献数
22
被引用文献数
3 3

【目的】わが国における小児集中治療室(PICU)の整備状況を明らかにすること。【方法】日本集中治療医学会小児集中治療委員会は,何らかの特定集中治療室管理料を算定し,専ら小児集中治療を行っている集中治療室を対象として,2013年度より年次施設調査を実施した。調査項目は,病床数,算定している特定集中治療室管理料,専従医数,入室症例数,予測死亡率,実死亡率,治療内容などとした。【結果】2017年度は,対象のPICU全28ユニットから回答があった。総病床数280床,総年間入室症例数10,941例,実死亡率平均1.6%,22ユニットに専従医が配置されていた。2013年度から2017年度までに総病床数は増加傾向にあった。【考察】わが国の重症小児患者発生予測数から検討すると,PICU病床数は不足している。今後はPICU施設整備のあり方について検討するとともに,診療の質や専従医の有用性を評価する必要がある。