- 著者
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日浦 大輔
- 出版者
- 一般社団法人 映像情報メディア学会
- 雑誌
- 映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 (ISSN:13431846)
- 巻号頁・発行日
- vol.1997, pp.311-312, 1997
平成8年3月22日よりFM文字多重放送が開始された。NHK-FM文字多重放送では、DARC(DATA RADIO CHANNEL)方式により文字や図形を副搬送波(76KHz)に多重し、放送している。(図1参照))FM多重放送の性質として、マルチパス下で音声信号が大きい場合ステレオ音声信号の(L-R)信号から多重信号への妨害が大きくなることが上げられる。また(L-R)信号が小さい時には、多重信号から(L-R)信号への妨害が検知されやすくなる。このためDARC方式では(L-R)信号の大きさに応じて、多重信号の振幅を変化させるディジタル変調方式としてL-MSK(Level Controlled Minimum Shift Keying)を用い、その妨害の軽減が図れている。今回、兵庫県内全FM局(26局)のエリアでFM文字多重放送のフィールド受信調査を行い、放送波中継における多重信号の特性劣化状況をまとめたので報告する。