著者
日高 菜緒
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集 (ISSN:24359262)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.301-309, 2023 (Released:2023-11-14)
参考文献数
54

近年の土木業界での生産人口の減少や膨大な既設土木構造物の急速な老朽化の課題を受け,国土交通省から生産性向上を目的に建設DX(Digital Transformation)やi-Constrution,CIM(Construction Information Modeling)が提唱された.従来の紙媒体の2次元図面や台帳での管理はデータの散逸や熟練した技術者でなければ理解が容易でないことから,対象物の形状情報を3次元データで保存できる技術が求められる.昨今,計測技術の発展や大規模データの公開から対象物の3次元形状を効率的に取得できる点群データが注目され始めているが,計測後の点群データを加工する技術の実現については未だ課題が多い.そこで,本論では点群データの計測手法や処理アルゴリズムについてまとめ,それらが近年の土木分野で活用されている事例でどのように適用されているかの動向について整理し,今後の課題と展望について述べる.
著者
日高 菜緒 道川 隆士 矢吹 信喜 福田 知弘 Ali MOTAMEDI
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F3(土木情報学) (ISSN:21856591)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.I_156-I_166, 2016 (Released:2017-03-24)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

本論文では,スイープ構造であるモノレールのレールの点群のポリゴン化手法を提案する.モノレールは長大でモデル化が容易でなく,特にレール部分は高所にあり満足に点群を計測することも難しい.そのため,既存の手法ではレールの維持管理に有効なポリゴン化は困難であった.本論文で提案する手法は,構造物がもつ対称性に着目して,点群の欠損に頑健なスケルトンを抽出する.スケルトンが得られれば,それに沿って断面を押し出すことでポリゴンが容易に生成できる.提案手法によって生成されたポリゴンは,規則的な構造を持っており,維持管理に活用しやすい.また,入力点群に欠損があったとしても,補完できるなどの利点がある.本論文では,レーザースキャナで計測したモノレールの点群に提案手法を適用することで有用性を検証した.
著者
日高 菜緒 橋本 尚史 中村 真貴 馬越 一也 野中 哲也 小畑 誠
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
構造工学論文集 A (ISSN:1881820X)
巻号頁・発行日
vol.69A, pp.637-647, 2023 (Released:2023-04-11)
参考文献数
16

In this paper, a method to semi-automatically construct an analysis model from point clouds of steel truss bridges is proposed. The authors proposed practical analysis models of truss bridges based on structural experiment and reproduction analysis of end sway bracing. For efficient seismic reinforcements enormous existing bridges, it is necessary to construct analysis models efficiently. Therefore, point clouds that represented 3D features of targets are used to construct analysis models without using drawings. The proposed method is applied to point clouds of end sway bracing in a truss bridge and verified its accuracy based on structural experiments and reproduction analysis.